フラッシュメモリの寿命

USBフラッシュメモリの不具合相談があったのでそのお話

USBフラッシュメモリ寿命があります

ハードディスクより短命で、当然ながら使用頻度により寿命は変化します

USBフラッシュメモリに限らずフラッシュメモリは書込み消去回数に限界がありまして、この回数が限界を超えたときにデータを保持するのが難しくなってしまいます。大半は物理的破壊が内部で起きているので復活しません。フラッシュメモリの仕組み上ハードディスクに比べると寿命が短いです。フラッシュメモリを購入したときの箱、説明書に保障回数が記載されていると思いますので気が向いたらみてください。ちなみに私のところにきた方は、使用頻度は不明ですが使用年数がもうすぐで2年くらいと言ってました。

ここから 書込み/消去/読み込み はどんなときを指すのかの簡単な説明です。


書込み消去動作について
書込み消去動作についてといいましても、書込み動作と消去動作はセットと思って下さい。フラッシュメモリは電源がなくてもデータが保持されているという不揮発メモリです(ノンボラともいいます)。以前のデータ上に書込みをしたら何のデータかわからなくなります。なので以前のデータを消去してから書込みします。

こんなイメージを作ってみました。例えば「あ」の文字の上に「か」を書いたらなんのこっちゃになりませんか?なので、データを書きたいときは、消して書いて、消して書いて を繰り返します。






実際にパソコン上でどんな操作をしたときに書込みと消去が起きているのか具体的な例を挙げてみます。
ミドルウェア+SRAM等のバッファ用メモリによって、いかようにも外面の動きと、内面の動きが変更できるので絶対そうなっているとはいいきれないのですが、基本的には次のように考えておいて問題ないです。


☆書込みと消去動作が発生するときは?
データをフラッシュメモリに保存するとき





☆消去動作が発生するときは?
データをフラッシュメモリから削除するとき




どんどん改良されているとはいえ、ナノメートルの世界にしては結構な電圧をかけて消去と書きこみをしているのが原因でハードディスクに比べると、フラッシュメモリの方が早く寿命がきます。その結構な電圧をかけている部分が破壊され、電子が保持できなる=データが保存できなくなるのが大半です。

ということで、例えばUSBメモリ上でファイルを編集するのは、書込みと消去をフラッシュメモリ上でたくさん繰り返している状態ですのでフラッシュメモリの寿命が縮みます。それが悪いとは言っていないのでご注意ください。使用用途にもよりますし、使い方は自由です。便利に使うのがいいと思います。



読込み動作について
書込みと消去のほかに、読み込みという動作があります。読み込みのときは、正常なフラッシュメモリなら傷つくことはほぼ皆無です。

☆読みこみ動作が発生するときは?
フラッシュメモリからデータを取り出すとき
【図なし】


ソフトウェアの中には、ファイルを開くだけで、ファイルと同じフォルダにテンポラリファイルを作ってしまうので、フラッシュメモリ上のファイルを直接開くのではなく、下図のようにフラッシュメモリからPC上ハードディスクにコピーしてから、ハードディスク上のたファイルを開くのがベストです。



フラッシュメモリは便利なものですが、永遠のものではないということを知った上で楽しくご使用下さい。「形あるものかならず壊れる」です。